前提条件として、以下のように指数関数と対数関数を設定する:
とすると、指数計算によりとが打消し、簡単な式になる:
一方で、とを級数展開してもの級数の形で求まるはず:
*1
よって:
一方で、*2のため、が成り立つ。 そこで係数比較すると、任意のについての係数は1でなければならない結論に至る。 が、真面目に展開しても無限級数の入子であるため、簡単には導けない。
について、の部分は次多項式の乗展開を意味する。 このため、直接多項式展開の記述に置き換えできる。
したがって、
の係数を抜き出すと、任意のについて以下の式が成り立つ。
ここで、総乗の条件式は、自然数範囲でについて多項の加数分解を行い、結果の加数の総乗を取る意味である。 また、上限は、加数分解結果より項数が決まり、の上限であるが逆に制限されることを意味する。 例えば、具体的にの場合、を以下のように加数分解を行い、とを決まる:
ところで、この総乗は厄介すぎるので、についての漸化式を見いだして数学的帰納法を使う方法を検討してみる。
これまでの調べで、項の数がの加数分解の可能性と分かった。 このため、次の発想で項の和と漸化式に適する順番が決まる。
例えばの場合、は5つのの積を意味する。
・・・
ここで、の加数分解は、のグルーピングと解釈できる。 図形的に見ると、上式の「・」に任意に仕切り「|」を入れる操作と等価である。 このため、個のの間という個の場所について、「|」を入れる・入れないの2通りの選択ができ、 全部で個の項が存在することになる。
また、次の表のように考えると、の段からの段を機械的に作り出すことが可能になる。