α鉄とγ鉄の充填率比と密度比 のバックアップ(No.4) |
概要鉄は約910℃で体心立方構造のα鉄から、面心立方構造のγ鉄に相転移する。
解答例として、密度比が充填率比に等しいとして、構造から一義に計算できる充填率比で代用する方法が挙げられる。 原子半径の差異、および、充填率と密度の乖離http://fracmech.me.es.osaka-u.ac.jp/days/staff/kizaiB1.pdf pp.9-10/26より、単位格子中の原子数と格子定数は以下の通り*1。
一般に、幾何的には格子定数だけで以下の量が計算できる。
ここで、鉄の原子1個の質量と置くと、
原子半径が0.124nmと0.127nmと差で0.003nm、比で1.018程度の差異に対し、 充填率と密度の乖離と半径の関係======= 原子半径が変わらない場合は、=1となり、充填率と密度が一致する。 注意γ鉄の格子定数に=0.364という値も見つかっていて*2、この値を使うと、密度の大きさが逆転する。 |
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