分類 EditToHeaderToFooter

塵劫記(寛永20年版)におけるかけ算の数値のソロバンでの置き方

  • 名数・不名数では、単位付を名数と判定。
  • 幾つ分・一つ分では、積と同種量を一つ分と判定。2量同種や換算の場合は「?」とした。
  • 内包量・外延量では、割合を内包量とした。
  • コマは、参考資料に挙げた新編塵劫記のコマ数を示した。

解析 EditToHeaderToFooter

見一掛算 EditToHeaderToFooter

あるひは銀六匁二分五りつつ 十六あわすれは百目になるなり

  • 見一とは、二桁の割算を解く割声の出だし。
  • 見一掛算とは、直前にある割算の説明(見一図)に対する検算。
    • 先行する割算の答曰に続けて、「これを十六あわすれは」と代名詞で承ける書換えも存在する *1
  • 割算では、実(ヲ格*2)を右手に、法(ニ格*3)を左手に置き、実のあった右手に商を弾き出す。
  • 対する乗算は、右手に作り出した商、左にあった法をそのまま、商のあった右手に商と法の積を弾き出し、実との一致を見て検算とする。
  • このため、商と法を掛け合わせる際に位置を交替させるのは、如何にも非効率がために考え難い。

参考資料 EditToHeaderToFooter

*1 開化小学明治塵劫記 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/829038/9
*2 割られる数に対応
*3 割る数に対応
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