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* 概要 [#aa4f1ea6]
;,[[ELM英語学習教材研究所/日本語4文型と英語5文型>http://www.elm-lab.com/CCP010.html]]((http://www.elm-lab.com/CCP010.html))に、
;,日本語について「4文型」が紹介され、英語の5文型との対応付けがされている。
;,しかし、日本語は品詞の違いでしかなく、動詞を中心とした構文分類とはレイヤが異なる。
;,以下では、反例を示すことで、提示されている対応付けの誤りを説明する。
* 紹介されている文型と対応付け [#ze013542]
*** 日本語4文型 [#e1affbfa]
| |l: |l=:l: |l: |c
|*番号|*メタ表現 |*品詞表現 |*簡単な説明 |
|*J1 | 何(誰)が-どうする | 名詞が-動詞 | 主語の動作 |t=:
|*J2 | 何(誰)が-何だ | 名詞が-名詞だ | 主語の名前・職業など|
|*J3 | 何(誰)が-どんなだ | 名詞が-形容詞だ | 主語の様子・状態 |
|*J4 | 何(誰)が-ある(いる)| 名詞が-ある・ない| 主語の存在 |
;,ちなみに、述語の品詞に基づく分類では、3文型が外人向けの日本語教育に使われている。
;,3文型の分類では、J4の「ある」「いる」は動詞なのでJ1に、「ない」は形容詞なのでJ3となる。
*** 英語5文型 [#zc76d4db]
;,英語5文型は、同[[ELM英語学習教材研究所/5文型とは>http://www.elm-lab.com/CCP009.html]]((http://www.elm-lab.com/CCP009.html))から引用する。
| |l: |l:l=: |c
|*番号|*構文記号|*対応する日本語パターン|
|*E1 | SV | SはVする |t=:
|*E2 | SVC | SはCである |
|*E3 | SVO | SはOをVする |
|*E4 | SVO₁O₂ | SはO₁にO₂をVする |
|*E5 | SVOC | SはOをCとVする |
;,なお、Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語である。
*** 日本語4文型と英語5文型の対応 [#gcfa4dd6]
| |l: |l=: |l: |lx: |c
| J4|何が-ある | | | |
| J1|何が-どうする|tx:E1|tx:SV |tx:##何が -どうする##|
|tx:|tx: | E3| SVO | ##何が-何を -どうする##|
|tx:|tx: | E4| SVOO| ##何が-何に-何を-どうする##|
|tx:|tx: | E5| SVOC| ##何が-何を-何と-どうする##|
| J2|何が-何だ | E2| SVC | ##何が -何だ ##|
| J3|何が-どんなだ|^ | ^ | ##何が -どんなだ##|