工学や物理の記述に、言葉ではなく、数式を使うのは、無駄が無く要点を押さえているためである。上手い表記記法では、公式を覚えなくとも、記号を操作する感覚で答えを楽々と作り出してしまう。
例えば、微分の連鎖則は次のように表記できる:
ダッシュ表記:
但し、
分数形表記:
ダッシュ表記では、恐らく但し書きとセットで公式を覚えるしかない。対して、分数形表記ではのような約分の感覚が使える。この感覚さえあれば、のような応用は小学生でもデキる。しかし、ダッシュ表記法で書くと、大学生でも面倒なことになるだろう。ここに雲泥の差がある。
猫は楽をするべく、分数型表記のような便利な表記法を選ぶ。もし適切なものが無ければ、独自の表記法を作り上げる。これが猫のヤリ方である。