偏微分 のバックアップ(No.2) |
一般に、1変数関数の微分と言えばである。 対して、多変数関数になると、偏微分と、そして全微分が登場する*1。 多変数関数の各種微分に対し、1変数の微分を特に常微分と呼ぶ。 問題は、このとの使い分けが微分を難しくする原因の一つである。 教科書的に纏めると、次のようになる:
定義からも、偏微分が常微分の拡張で、全微分は別の概念ということが分かる。 また、1変数を2変数の特殊例と見なした場合、1変数のときにが成り立つ。 このため、常微分をで書くと恐らく注意される程度で済むだろう。 しかし、偏微分に、全微分にを使うのは問答無用のバツになる。 自分の経験上、偏微分を始めたばかりでは「多変数はを使え」と覚えば済むから特に問題ない。 大抵は全微分を学び、次のの連鎖則で混乱が始まる。 この式がエグい所は2つ。 一つは、と、と、とが出揃うところである。 もう一つは、、、は全微分ではなく常微分にしか見えないところである*2。 このため、「多変数はを使え」が一気に通用しなくなって、混乱が起きる。 |
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