偏微分 のバックアップ(No.3) |
一般に1変数関数の微分と言えばである。これが多変数関数となると、偏微分と、そして、全微分が登場する*1。問題は、このとの使い分けが微分を難しくする原因の一つである。 教科書的に纏めると、次のようになる:
まず、多変数関数の各種微分に対し、1変数の微分を特に常微分と呼ぶ。定義からも、偏微分が常微分の拡張で、全微分は別の概念ということが分かる。 次に、1変数関数を2変数関数の特殊例と見なした場合、1変数関数に限りが成り立つ。このため、常微分をで書くと恐らく注意される程度で済むだろう。しかし、偏微分に、全微分にを使うのは問答無用のバツになる。 自分の経験上、学生が混乱し始めるのは次のの連鎖則と出遭うときである。 この式がエグいのは次の2点である。
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