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/猫式のヤリ方
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* 記号法 [#k70f28c2]
工学や物理の記述に、言葉ではなく、数式を使うのは、
無駄が無く要点を押さえているためである。
上手い表記記法では、公式を覚えなくとも、
記号を操作する感覚で答えを楽々と作り出してしまう。

例えば、微分の連鎖則は次のように表記できる:
#ceq(e)
    ダッシュ表記:$$ F'(x) = f'(y) y'(x) $$
    ダッシュ表記:$$ F\,'(x) = f'(y) \, y'(x) $$
#ceq(q)
    但し、$$ F(x) = f(y(x))$$
#ceq(e)
    分数形表記:$$ \ddd{z}{x} $ = $ \ddd{z}{y} $ \ddd{y}{x} $$
#ceq(end)
ダッシュ表記では、恐らく但し書きとセットで公式を覚えるしかない。
対して、分数形表記では$$ \ffd{Z}{X} $ = $ \ffd{Z}{Y} $ \ffd{Y}{X} $$のような約分の感覚が使える。
この感覚さえあれば、$$ \ddd{z}{a} $ = $ \ddd{z}{y} $ \ddd{y}{x} $ \cdots $ \ddd{c}{b} $ \ddd{b}{a} $$のような応用は小学生でもデキる。
しかし、ダッシュ表記法で書くと、大学生でも面倒なことになるだろう。
対して、分数形表記では$$ \ffd{Z}{X} = \ffd{Z}{Y} \, \ffd{Y}{X} $$のような約分の感覚が使える。
この感覚さえあれば
$$ \ddd{z}{a} = \ddd{z}{y} \, \ddd{y}{x} \, \ffd{dx}{\cdots} \cdots \ffd{\cdots}{dc} \, \ddd{c}{b} \, \ddd{b}{a} $$のような応用は簡単だが、これをダッシュ表記法を使ってたら書くのも読むのも面倒だろう。
ここに雲泥の差がある。

猫は楽をするべく、分数型表記のような便利な表記法を選ぶ。
もし適切なものが無ければ、独自の表記法を作り上げる。
これが猫のヤリ方である。
猫は楽をするべく、
分数型表記のような便利な表記法を選ぶ。
もし満足できる表記法が無ければ、独自の表記法を作り上げる。
そこまでして楽をするのが猫のヤリ方である。

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