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* 執筆中 [#rdde1994]
論理の組み立て方に結構問題あり!

* [#sbbef9d3]
;,小学校では、算数を1から教え、自然数、ゼロの順に続く。
;,しかし、大学ではベクトルを1から教えられることもなければ、自然数もない。
;,いきなり、2次元の実数から苦戦する羽目になる。

;,凌宮数学のベクトルは1次元の自然数から始まる。
;,それは誰もが小学校で学んでいるものだ。
;,やさしく始めよう。

* 1次元自然数 [#y68be61b]
|*図1|
| &ref(./Apple.png,10%);&ref(./Apple.png,10%);&ref(./Apple.png,10%);&ref(./Apple.png,10%); |t=:

※「&ref(./Apple.png,5%);」はリンゴである。
※「&ref(./Apple.png,8%);」はリンゴである。

;,「図1のリンゴを数えて」と言われて「1、2、3、4」と数えば、それは自然数を数えていることになる。
;,「1、2、3、4」は自然数と呼ばれる数字だからそうなる。
;,つまり、敢えて言うなら、数えているのは「(リンゴの)数」だった。
;,図1について「リンゴを数えて」と言われば、「1、2、3、4」と数えるのが正解。
;,1、2、3、4は自然数と呼ばれる数字だから、数えているのは「(リンゴの)数」になる。

* 1次元自然量 [#a507fb47]
|*図2|
| &ref(./2ApplePlate.png,10%);&ref(./2ApplePlate.png,10%); |

今度は図2について同じように「リンゴを数えて」と言うと、
大抵は「1、2、3、4」





* 1次元自然数ベクトル [#k732c257]
;,同じく、「図1のリンゴを数えて」と言われて「1個、2個、3個、4個」とも数えられる。
;,この場合、数えているのは「(リンゴの)個数」になる。
;,ここで登場する「1個、2個、3個、4個」は、もはや自然数でもなければ数字でもない。
;,「個」は単位の一種、「1個」というのは量になる。

;,同じく、「図1のリンゴを数えて」と言われて「1列」で終わらせることもできる。
;,数え方を変えただけである。
;,この場合、数えているのは「(リンゴの)列数」になる。
;,このように、リンゴには「個」や「列」など色んな数え方があり、数え方を表すのが単位である。

;,重要なのは、「4個」も「1列」も図1の状態を表せるが、「4」と「1」だけでは言葉足らずになる。
;,言い換えると、図1を表すには、数では役不足であり、数と単位を組み合わせた「量」を使う必要がある。

;,凌宮数学では、量の線形性を重視し、これをベクトルの一種として扱う。
;,そして、これまでに登場した1つの自然数と1つの単位からなる量を「1次元自然数ベクトル」と呼ぶ。
;,量の場合、ベクトルの用語を使うと、次のような読み替えができる:
|*表1:量とベクトルの対応関係|<|<|<|
|*ベクトル用語|*量用語|*例1|*例2|t=:
| ベクトル    | 量    | 4個| 1列|
| 基底        | 単位  |   個|   列|
| 成分        | 数    | 4  | 1  |


;,高が1次元の自然数ベクトルでも立派なベクトル。
;,ベクトルである以上、ベクトルを持つ性質は全て満たしている。
;,このため、このやさしいベクトルだけも大抵は説明できる。

* ベクトル加法(足し算) [#tca6aac6]
|*図2|*図3|
|&nbsp;&ref(./Apple.png,10%);&ref(./Apple.png,10%);&nbsp;|*
|&nbsp;&ref(./Apple.png,10%);&ref(./Apple.png,10%);&ref(./Apple.png,10%);&nbsp;|t=:

;,「リンゴは図2と図3が合わせて何個?」を知りたい場合、
;,まず図2から数えて、「1個、2個」、続けて図3から「3個、4個、5個」と答え「5個」を得る。
;,次に図2だけを数えて「1個、2個」と「2個」、図3だけを数えて「1個、2個、3個」と「3個」を得る。
;,これらを合わせて「2個と3個を合わせて5個」と習う。

;,これを普通の数式で書くと数だけになる:
#ceq(e)
  2+3=5
#ceq(end)
;,これは自然数の加法。

;,数だけでは言葉足らずということを考えると、次の数式に辿りつく:
#ceq(e)
  2個+3個=5個
#ceq(end)
;,これが1次元自然数ベクトルの加法である。

* 倍積(スカラー倍、テンソル積) [#pd586772]
|*図4|
|&nbsp;&ref(./2ApplePlate.png,10%);&ref(./2ApplePlate.png,10%);&ref(./2ApplePlate.png,10%);&nbsp;|

;,図4について、リンゴの個数を数えば、「1個、2個、3個、4個、5個、6個」と「6個」になる。
;,次に、それぞれの皿にあるリンゴの個数を数えると、次のようになる。
#ceq(e)
;,  1枚目の皿について、「1個、2個」で「2個」になる。
;,  2枚目の皿について、「1個、2個」で「2個」になる。
;,  3枚目の皿について、「1個、2個」で「2個」になる。
#ceq(end)
先ほどの加法を使えば、次のようにリンゴの個数が求まる。
#ceq(e)
  2個+2個+2個=6個
#ceq(end)

;,ここで重要なのは「すべての皿について、それぞれの皿にあるリンゴの個数は同じ」である。
;,このような状態のことを、「1枚の皿あたり2個のリンゴがある」と言う。
;,凌宮数学では「2個/1枚」と書く。「/」は「あたり」を表す。
;,さらに、これを「2個/枚」に略す。

;,今度は皿の枚数を数えると「1枚、2枚、3枚」と「3枚」が得られる。
;,そこで、「6個」と「2個/枚」と「3枚」の関係を次のように書く。
#ceq(e)
  2個/枚×3枚=6個
#ceq(end)

* 基底変換 [#d07e41aa]
;,図4の関係についての、もう一つの考え方:
;,「1枚の皿あたり2個のリンゴがある」を「1枚=2個」とも書き、「枚=2個」と略す。
;,発想としは、「1枚(の皿)」も「2個(のリンゴ)」も「1枚の皿あたり2個のリンゴがある」の状態を表すと考える。

;,一方で、皿の枚数を数えると「3枚」となるので、次のような計算が成り立つ:
#ceq(e)
  3枚=3×1枚=3×2個=6個
#ceq(end)

;,このように、基底変換でも計算として掛算が登場するが、倍積とは発想が全く異なる。
;,同じ関係は大学まで続き、例えば置換積分と部分積分など大学生でも混乱するパターンなどに繋がる。


file2ApplePlate.png 336件 [詳細] fileApple.png 617件 [詳細]
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