オイラーの連鎖式 のバックアップ(No.19) |
凌宮読取術:任意の2変数関数について、オイラーの連鎖式と呼ばれる恒等式が成立する*1。
問題は、などを約分してにしたどころで、そんな期待を裏切るである。 しかし、それだけで「偏微分は約分できない」と諦めるのは、まだ早計である。 凌宮数学では、オイラーの連鎖式は以下のように読み替える: ここで、は全て係数であり、約分も符号も小学校同様に扱って良い。 微分係数としての微分微分の捉え方の一つに、微分係数という考え方がある。
やを計算するのに、の1次近似式から移項で作った式を利用した。 重要なのは以下の4点:
このため、両方とも独立変数の微分を見抜けば、「」を正しく扱えられる。 陽微分と陰微分以上の結果を承けて、凌宮数学では以下のように陽微分と陰微分を定義する。
そうすると、関数を一次近似した式の係数の割り算で微分の値を表すとき、 高校ではのような1変数関数しか考えないため、自ずと陽微分になる。 陽微分で考えると、高校で習うは、
同様に、大学で習うは、 勿論、やで考えても、陰となる微分が変わるだけで、1陰2陽の関係と結果は変わらない。 陰関数の陰微分とオイラーの連鎖式これまで、に対し、 3つの変数、、の関係を記述する関数に、次の陰関数というのもある*4。
もっとも、には従属変数と独立変数の区別も無く、対称的である。 形式上、陰関数では全ての変数が独立変数と見なせるため、陰関数の微分は全て陰微分になる。 以上。 |