オイラーの連鎖式 のバックアップ(No.35) |
凌宮読解術: ⇒任意の2変数関数について、オイラーの連鎖式と呼ばれる恒等式が成立する*1。
問題は、などを形式的に約分してと書きたいどころ、期待を裏切るである。 しかし、それだけで「偏微分は約分できない」と諦めるのは、まだ勿体ない。 凌宮数学では、オイラーの連鎖式は以下のように読み替えてから約分する: 、、は全て普通の係数でしかないため、約分も符号処理も小学校レベルで済む。 陰微分と陽微分微分には「関数を1次近似した近似式の係数」すなわち微分係数という解釈がある。 一方で、からやにつて解いた一次式からも微分係数が得られる。
ここで重要なのは、移項で「」が発生することである。 そこで、凌宮数学では以下のように陰微分と陽微分を定義する。
すると、関数の1次近似式の係数で微分の値を表すとき、微分の陰陽で「」の有無を判定できる。
参考:への適応高校で習うは、陽関数と陰関数の2通りの考え方がある。 陽関数で考える場合、もも陽微分となり、陽陽で「」が現れず、そのまま約分可能となる。
陰関数で考える場合、もも陰微分となり、陰陰で「」は2つ現れては打ち消される。
どちらの結果もと自体を約分しているように見えるため、符号を気にしなくとも計算できる。 本題:への適応大学で習うは、陽関数、、の3通りと、 陽関数で考える場合、 陽関数やで考えても、陰になる微分が変わるだけで、1陰2陽の関係は変わらない。 陰関数で考える場合、陰陰陰と全て陰微分になるだけで、答えは変わらない。
陰関数では全ての変数が独立変数であるため、陰関数の微分は全て陰微分になる。
まとめ・つなぎオイラーの連鎖式の符号は、「偏微分が約分できない」の代名詞のように使われることがある。 「微分は分数ではないので約分できない」ではなく、「偏微分だから約分できない」でもなく、 |