ベクトル三重積公式 のバックアップ(No.7) |
猫式組立:ベクトル三重積の公式は、ベクトル公式の中で非常に覚えにくい公式である。ここでは、外積の性質と、「公式は単純である」というイイ加減な発想に基づく覚え方を紹介する。 (0:準備) ベクトル三重積の性質:、、が同一平面上にある最初に、唯一の理論として、ベクトル三重積の性質を利用する。これは、外積の垂直条件から簡単に導ける。
まず、はとの両方と垂直である。言い換えれば、はとを含む面と垂直である。 同様に、はとの両方と垂直である。このうち、と垂直であるため、とを含む面に垂直なベクトルと垂直ということで、はその面上になければならない。 (1) 一次結合この性質のため、を、の一次結合で書ける: これに対し、にはスカラの係数を、にはかのどちらかを入れる。また、この時点で、式の両辺において、とが同順であることに注意。 (2) 猫式奥義: 公式は単純にできるものまずは、右辺の第1項に注目する。左辺にある材料は、、。この項ではが既に使われているため、残っているとでスカラの係数を簡単に作ることを考えれば良い。 2つのベクトルからスカラを作る方法で最も簡単な演算と言えば ── 内積。というわけで、答えがが入る。同様に、では、が入る。 よって、 (3) 交代則 or 「積−積」の形のため、右辺もとを入れ替えたらマイナスにならねばならない。のとを入れ替えたらになるため、交代則を成立させるには、に「」を入れるしかない。 もしくは、外積がで計算されるように、「積−積」の形が基本と言える。そのセンスでに「」を入れても良い。 以上より、 |