速度は距離÷時間で定義され、m/s の単位を持つ。ところが、要は距離と時間の比であり、時間÷距離で定義して s/m の単位を持っても良さそうに思える。以下では、そんな逆数を使った物理系を考えてみる。
速い世界では、時間の間に距離だけ移動した場合の速度をと定義する。 同じ時間なら距離が長いほど速く、同じ距離なら時間が短いほど速い。
遅い世界では、時間の間に距離だけ移動した場合の遅度をと定義する。 同じ時間なら距離が短いほど遅く、同じ距離なら時間が長いほど遅い。 遅さに着目するわけで、の関係にある。
早い世界では、等速運動という基本的な運動がある。同じ速さで移動し続ける典型的な運動である。 要は、時間と距離が同じ割合で増加する運動である。 遅い世界では、等遅運動と言う。同じ遅さで移動し続けるである。
例1