微分積分学には、「微分積分学の基本公式」と呼ばれる定積分と原始関数を結ぶ関係式がある。
ここで、はの導関数であり、はの原始関数である*1。
一般に、微分は被微分関数の傾き、積分は被積分関数の面積として教えられる。 ところが、微分積分の基本公式では両立微分の結果を積分するため、両立できない。 このため、図による直感的な説明が中々見当たらない。
しかしながら、微分積分学の基本公式は、図で直感的に理解できた方が圧倒的に有利になる。 微分と積分が傾きや面積など図形概念と直結しているのは理由の1つ目である。 2つ目の理由は、後にベクトル解析で学ぶ3大置換積分公式*2*3*4の習得や挫折に繋がるためである。
ベクトル解析の積分公式*5の基本となるため、図による直感的理解が有利になる。