%indent

* 【執筆中】 [#k72ad61c]
* 凌宮読取術:$$ \int_{x_0}^{x_n} \!\! f(x) dx $ = $ F(x_0) $ - $ F(x_n) $$ ⇒ $$ \int_{x_0}^{x_n} \!\! \ddd{F}{x} dx $ = $ \int_{F_0}^{F_n} \!\! dF $ = $ \gDl x $$ [#se0e5cc6]
;,微分積分学には、「微分積分学の基本公式」と呼ばれる微分と積分を結ぶ関係式がある。
#ceq(e)
   $$ \int_{x_0}^{x_n} \!\! f(x) dx $ = $ F(x_0) $ - $ F(x_n) $$   ただし、$$ F(x) $$は$$ f(x) $$の原始関数$$ \Big( $ \ddd{F(x)}{x} = f(x) $ \Big) $$
#ceq(end)
;,歴史的には、別々に発展した微分法と区分求積法という2大分野を繋げた超重要公式である。
;,現在のベクトル解析では、重要な置換積分公式
  ((勾配の線積分:$$ \int_{\:a}^{\:b}\! $($ \:\nabla $ F $)$     d\:r $ = $ F(\:b) $ - $ F(\:a) $$ ── 微分積分の基本公式のベクトル版。なぜか慣用名が無い。))
  ((回転の面積分:$$ \int_{S}\! $($ \:\nabla \!\vx\! \:F $)  \sx d\:S $ = $ \int_{R} $ \:F $ \sx $ d\:r $$ ── 面積分と線積分を繋ぐ置換積分公式。ストークスの定理。))
  ((発散の体積分:$$ \int_{V}\! $($ \:\nabla $ \sx $ \:F $)$       dV $ = $ \int_{S} $ \:F $ \sx $ d\:S $$ ── 体積分と面積分を繋ぐ置換積分公式。ガウスの定理。))が全てこの基本公式の拡張版という位置づけ。

;,問題は、図形と密接に繋がっている基本公式にも関わらず、図による直観的な説明が見掛けない。
;,微分積分学の基本公式では、微分の結果に対して積分を行うため、
;,一般的に教えられる「微分は傾き、積分は面積」という考え方では1枚の絵にならない。

;,体積分は体積、面積分は面積、線積分は線積(?)要は長さを表すのが名前通りの意味。
;,微分積分の基本公式に出てくる積分は、スカラの線積分であるため、長さを表すように図示できる。
;,このため、凌宮数学では、基本公式を以下のように読み替え、ベクトル解析の考え方で図示する。

#ceq(e)
   $$ \int_{x_0}^{x_n} \!\! f(x) dx $ = $ F(x_0) $ - $ F(x_n) $$ ⇒ $$ \int_{x_0}^{x_n} \!\! \ddd{F}{x} dx $ = $ \int_{F_0}^{F_n} \!\! dF $ = $ \gDl x $$
#ceq(end)

%bodynote

* 変数の微分・積分 ── 関数でない、もう一つの微分積分 [#b9bedeb2]
** 独立変数の微分・積分 [#i0a8e6ec]

;,問題を簡単にするため、まず1つの変数$$ x $$だけについて考える。
;,変数1つしかないから関数を考えなくても良く、関数$$ y $ = $ f(x) $$の独立変数と考えても良い。
;,とにかく$$ x $$は今、他からの影響を一切受けない、自由な変数である。

|&attachref(./Δx.png,25%);|
;,まず、$$ x $$軸上に2点$$ x_A $$と$$ x_B $$を考える。
;,すると、2点によって区間$$ x_A::x_B $$
  (($$ A $ :: $ B $$は閉区間の凌宮表記である。一般的に$$ [A,B] $$という表記を用いられるが、紛らわしいため凌宮数学では用いない。))が区切られる。
;,区間$$ x_A::x_B $$の長さを差分$$ \Delta x $$と定義すると、$$ \Delta x $ = $ x_B $ - $ x_A $$と書ける。

|&attachref(./δxi.png,25%);|
;,次に、区間$$ x_0 $::$ x_n $$の$$ N $$等分し、分割点を$$ x_A $$から順に$$ x_0 $$、$$ x_1 $$…$$ x_N $$名付けた場合について考える。
;,$$ \gDl x $$と同様に、区間$$ x_i $::$ x_{i+1} $$に対応する差分を$$ \gdl x_i $$と定義すると、$$ \gdl x_i $ = $ x_{i+1} $ - $ x_i $$と書ける。
;,今、区間を単純に分割しているに過ぎないため、$$ \gdl x_i $$を繋ぎ合わせば必ず$$ \gDl x $$に戻る。
#ceq(e)
    式1: $$ \sum_i^N \delta x_i $ = $ \gDl x $$
#ceq(end)

|&attachref(./dxi.png,25%);|
;,続けて、分割数$$ N $$を$$ \infty $$に近づける無限な等分を考える。
;,このとき、$$ \delta x_i $$は$$ 0 $$に近づき、$$ dx $$と書かれる微小な量になる。
;,式1は分割数$$ N $$に無関係に成り立つため、無限に分割ても同様の式が成り立つ:
#ceq(e)
    式2: $$ \sum_{i=0}^{\infty} dx_i $ = $ \gDl x $$
#ceq(end)

;,さらに、式2における$$ \sum_{i=0}^{\infty} dx_i $$は次の記号の等価な書き換えにより積分となる。
#ceq(e)
  式2(再掲):
#ceq(q)
   $$ \sum_{i=0}^{\infty} dx_i $ = $ \gDl x $$
#ceq(e)
  区間$$ x_A::x_B $$にある全ての$$ dx_i $$を足し合わせる意味であるため、区間記号で書き換え:
#ceq(q)
  ⇒$$ \sum_{dx_i \in x_A::x_B} dx_i $$
#ceq(e)
  もはや何番目の$$ dx_i $$であるかを知る必要がないため、$$ dx $$で代表して書き換え:
#ceq(q)
  ⇒$$ \sum_{dx \in x_A::x_B} dx $$
#ceq(e)
  微小量についての和は$$ \sum $$に代わり$$ \int $$で表すため:
#ceq(q)
  ⇒$$ \int_{dx \in x_A::x_B} dx $$と書いても同じ意味。
#ceq(e)
  ⇒$$ x_A $$から$$ x_B $$までの積分を$$ \int_{x_A}^{x_B} $$と表すため:
#ceq(q)
$$ \int_{dx \in x_A::x_B} dx $$と書いても同じ意味。
#ceq(end)

;,式2において、$$ \gDl x $$を無限に分割して$$ dx $$を作る操作が、傾きでない、もう一つの微分であり、
;,逆に、無数にある$$ dx $$を足し合わせて$$ \gDl x $$に戻す操作が、面積でない、もう一つの積分である。

;,この微分$$ dx $$は厳密に全微分と呼ばれ、被微分関数を持つ$$ \ddd{f}{x} $$のような関数の微分とは異なる概念である。
;,この積分$$ \gDl x $$も被積分関数を持たない積分となるが、次の読み替えにより被積分関数が$$ 1 $$の関数の積分に含まれる。





要点を簡潔に纏めると、
- 2点$$ x_n $$と$$ x_0 $$の引き算から、差$$ \Delta x $$が得られる。
- 差$$ \Delta x $$を分割していくと、差分$$ \delta x_i $$が得られる。
- 無限に分割してくと$$ \delta x_i $$が$$ 0 $$に近づき全微分$$ dx_i $$が得られる。



;,&attachref(./差.png,40%);


- 方法1: 微分が傾きを表す図で、積分の表すものを探し出し、微分積分学の基本方式を説明してみた
-- 手順1: 2点の差を考える
-- 手順2: 2点の間を有限に分割し、各分割に対応する差の総和を考える
-- 手順3: 2点の間を無限に分割し、同上。
* 一般的な微分積分 ── 被微分関数・被積分関数の有る微分・積分 [#bfea63a1]
-- 手順4: 関数を考える
-- 手順5: 手順1〜3を繰り返す

* まとめ [#l61b9098]
- 結果1: 積分は探すまでもなかったし、自明に近い関係だった。
-- 明らか過ぎて故に、説明するまでも無かったのだろうか
- 結果2: 区分求積にある「近似誤差が0になる」の概念が発生せず、常に「厳密に一致」するためハードルが低い

* つなぎ [#g57744a6]


%bodynote

* 作図 [#bb77c072]
- 座標
 $$ \iro[md]{x} $$
 $$ \iro[md]{y} $$
 $$ \iro[md]{0} $$

- 差
 $$ \iro[ai]{F} $$
 $$ \iro[ai]{x_0} $$
 $$ \iro[ai]{x_1} $$
 $$ \iro[ai]{x_2} $$
 $$ \iro[ai]{x_3} $$
 $$ \iro[ai]{x_n} $$
 $$ \iro[ai]{F_0} $$
 $$ \iro[ai]{F_n} $$
 $$ \iro[ak]{\gdl F} $$
 $$ \iro[ak]{\gdl x} $$
 $$ \iro[ak]{\gdl F_i} $$
 $$ \iro[ak]{\gdl x_i} $$
- 差分
 $$ \iro[ai]{x_i} $$
 $$ \iro[ai]{x_{i+1}} $$
 $$ \iro[ai]{F_i} $$
 $$ \iro[ai]{F_{i+1}} $$
 $$ \iro[ak]{\gDl F_i} $$
 $$ \iro[ak]{\gDl x_i} $$

 $$ \iro[ak]{dF} $$
 $$ \iro[ak]{dx} $$
- 微分
 $$ \iro[ak]{dF_i} $$
 $$ \iro[ak]{dx_i} $$
- グラフ
;,&attachref(./差分.png,40%);
;,&attachref(./微分.png,40%);
fileFx微分.png 644件 [詳細] fileFx差分.png 695件 [詳細] fileFx差.png 663件 [詳細] fileF微分.png 697件 [詳細] fileF差分.png 620件 [詳細] fileF差.png 597件 [詳細] filex微分.png 646件 [詳細] filex差分.png 669件 [詳細] filex差.png 640件 [詳細] fileF対xの微分商.png 2656件 [詳細] fileF対xの差分商.png 2679件 [詳細] fileF対xの差商.png 365件 [詳細] fileFの微分.png 376件 [詳細] fileFの差.png 337件 [詳細] fileFの差分.png 336件 [詳細] filexの微分.png 2627件 [詳細] filexの差分.png 2550件 [詳細] filexの差.png 2599件 [詳細]
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