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* コンセプト [#r4367ea1]
- 物を数えるのに数値が用いられる。
- 数え方を単位として加えて、量となる。
- 数える対象そのものを加えて、物とする。単なる物と区別する場合は「物量」と呼ぶ。

** 抽象度という視点 [#h980b687]
- 実際の現象が具体的であり、抽象度が低いと言う。
-- 例: 机の上に美味しそうな林檎が2つある。
- そこから物の種類や数え方、数量を抽出したのが物量。
-- 例: 林檎2個
- そこから物の種類を省略し、数え方と数値に着目したのが量。
-- 例: 2個
-- 例: 1m
- さらに数え方を省略し、数値のみに着目したのが数。
-- 例:2
-- 例:1
- 状態→物→量→数の順に抽象度が高くなる。

** 物量の利便性 [#b8d57004]
- 単位が揃っている場合、数値だけ考えれば済む。
- 単位変換が発生するほど複雑な場合、単位変換を後回しに式を立てられるのが量の利点
- 数方程式では単位の換算係数が式に現れるのに対し、量方程式では換算係数が現れない。
- 同様に、対象の換算が発生するほど複雑な場合、対象の換算を後回しにするのが物の利点
- 量方程式では対象の変換係数が式に現れるのに対し、物方程式では換算係数が現れない。

** 量記号 [#v4afd89f]
- 机の上にある林檎の数量を$$ n $$mとしたとき、$$ n $$は数であり、数の等式として$$ n $$=2が成立つ。
- 机の上にある林檎の数量を$$ N $$としたとき、$$ N $$は量であり、量の等式として$$ N $$=2個が成立つ。
- 机の上にある対象を$$ T $$としたとき、$$ T $$は物であり、物の等式として$$ T $$=林檎2個が成立つ。
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