総和記号は、1飛びで変わる数列の総和を取るのに便利である。 しかし、2つ飛びになる途端に複雑な書き方になる。
例えば、正弦関数の倍角の公式はこのようになる*1:
要は、の虚数部としてが奇数な項の総和である。
が奇数のとき、がになり虚数部に加算されるために、飛び飛びで総和したい。 式の中に現れるは奇数を表すための表現で本質ではない。 総和の終端であるに至っては完全にその帳尻合わせである。
凌宮数学では、これを以下のように書く。
総和記号の上下に添え字の束縛条件を宣言し、条件に適合する添え字に関して総和を取る。 この表記を宣言型総和、添字の生成手続きを一般項に書く従来表記を手続型総和と呼ぶ。
なお、は除余を表し、をやと書いても同じ。