固有値が重根1つ、虚根2つ、非同次形、非共鳴定数係数2階線形常微分方程式の考え方は、定数係数4階線形常微分方程式にも容易に応用できる。
以下からは具体的な積分計算が始まる。は全て積分定数。
、、、と置けば、複素係数での解集合が得られる。
さらに解集合を実係数に限定したければ、を三角関数で表示してから係数を制限すれば良い。 改めて、と置いた上で、係数を全て実数に限れば、実数係数での解集合になる。
検算より、 与式の左辺に代入すると、 変数に依らずに右辺に一致するため、得られた解は全て与式を満たす。 簡略化した演算子法演算子法では線形常微分の因子と解の基底の対応関係から、2階の定数係数常微分方程式の知見を4階の方程式に流用できることが知られている。斉次方程式の一般解は基底と積分定数の線形結合に相当し、特殊解は積分定数を無視した残りの部分に相当する。 具体に、斉次方程式に関して、
このため、微分方程式を因数分解できた時点で、斉次方程式の一般解が直ちに分かる。
積分定数は一般解で考慮しているため、残る特殊解は積分定数を無視した不定積分で済ませられる。
もしくは、特殊解は右辺を基底とする項を持つ事実を利用し、と置いて非斉次方程式に放り込んでも特殊解が決まる。
これより非斉次方程式の一般解を、特殊解と斉次方程式の一般解の和として作り出す。 |