倍角公式は、の三角関数をの三角関数に変換する公式。と見なせるため、加法定理として次の2式を組み立てられる。
コツとして、途中まで加法定理の名残で2つのをとのままに別々扱うと良い。さもなければ、の方では係数のを得るのにの値域を覚える必要がある。
一方、と同形の倍角公式もある。
ただし、は正弦数が必ず偶数になるため、正弦数が奇数のはこの形の公式は無い*1。公式があるのはの方のみで、次の2通りがある*2。
(正弦数=0)
(正弦数=2、陰性)
この時点、左辺に符号反転する要因が無いため、符号合わせは必要としない。しかし、値域は、左辺がで、右辺がやと異なるため、合わせる必要がある。
値域合わせ
値域を簡潔に記述するため、のような閉区間をと表記する*3。幸い公式は単純に出来ているもので、値域合わせは乗算1回と加算(or減算)1回の線形変換で済む。
の場合、左辺は、右辺はであるため、、をすれば良い:
*4
*5
以上より、次の2式を得る: